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残したいホントの気持ちを言葉に.


by kaiet38
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何かの為、でなく

何かやる時に人や国や自治体や法人は、
どうして「○○のために」と
冠を付けたがるのだろう。

国のためではなく
神のためでもなく
偉い人のためでもなく
自分のためでもなく
大事な人のためでなく
欲望のためでもなく
自然のためでもなく
畏れるためでもなく
汚れなき者のためでなく
無垢な者のためでなく
残すためでもなく
残さないためでもなく

何かをできないものか。

冠が付けば、結局、
結果を欲したり、夢を見くなったり、満足したくなったり、
それとは逆に、
言い訳の理由になったり、回避したくなったり、
何か 余計なものが付いてくる。

何のためでもない。
ただ、人の道に沿って「それ」をする。
ただ、天の道に従って進んでゆく。

ボランティアだって、
「○○のために」なんてやっているうちはダメだ。
そうやって、理由付けして何になるのだ。

理由付けして動いているうちはダメなんだ。

何のためでもない自分が大事だ。

海は誰がために怒濤のほどにうねる。
雨は何故に叩き付けるほど降る。
雪は何故に家を潰すほど降り積もる。
風は何故に旅人を隠すほどに荒れて吹く。

花は誰がために百花繚乱する。
天はどうして抜けるような青空になる。
緑は何故季節が来ると碧く赤く黄色く燃える。

どうしてそれらがそうするか、なんていうものは
この世の自然にはないはず。

そうして、人は自然に阿って(おもねって)
いつでも、楽しんだり哀しんだり恨んだりする。

だのに、人はどうして人のために動く?
他人のために仁義を尽くす?

何かのためにしよう、ではないから。
自分が何かしなくては、と思うから。
何かするのだ、それだけ。

それだけで良いのだ。

その結果、人々の笑顔を見られたら
それこそがこの世で一番の幸せ。

悲しく曇った顔が、一瞬でも晴れたら
何もない、私の心の涙が流れるだろう。

そうして失った者の哀しみに、
少しでも寄り添えるかも知れない。
(2011.11.19加筆)
by kaiet38 | 2011-05-04 18:32 | 言っておきたい事